皮膚科へGO

ニキビに悩んで、鏡の中にいる人物の顔を見てため息をついているのは、日本語を喋ったり読んだり書いたりしている私たちだけではありません。
思春期の少年少女や、ストレスを抱える大人たちのニキビは、いわば世界共通の悩みのひとつなのです。
悩みが世界共通であるなら、それを解消するための取り組みについても基準を考えなければならないというのが世界でのモノの考え方で、特にアメリカやフランスなどの欧米を中心として、治療ガイドラインが共通して作られました。
どんな薬を使ってニキビを治すのか。どんな方法でニキビ跡を治すのか。それらについて、世界的にやり方の基準が決まっているということを意味しています。
それを受けて、日本でも2000年代に入ってからニキビ治療の基本ガイドラインを定めようという動きが高まり、2008年にそれは完成しました。
2010年代に入った現在では、皮膚科や美容皮膚科に行くと、きちんとガイドラインに沿った安全で確実な方法が用いられることになります。ニキビの悩みは、病院に行けばまず確実に解消することが出来る悩みとなったのです。
思春期に悩んでいる子供たちにも、それから大人たちに向けても、病院では門戸を開いています。

さて、皮膚科で行われるニキビの治療とはどういうものなのでしょうか。
それが、この文章でのテーマです。世界的に、また国の中で定められたガイドラインに沿った、安全で正しい治療方法とはどういうものなのか。下にまとめてみます。

皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こしているニキビを治すとき、皮膚科では薬を処方するか、詰まった皮脂の塊を取り出すか、2つの方法がとられることになっています。
薬は、毛穴を開いて皮脂の塊を出しやすくする効果があるもの、炎症を抑える効果がある抗菌薬、そして毛穴の詰まりを除去するために使われる外用レチノイドという薬です。
外用レチノイドは世界的に効果が認められて使われているニキビ治療薬となっています。

薬を使うほかにも、ぷっくり赤く盛り上がったニキビの、皮脂の塊を直接とり出すという治療も行われています。器具を使ってニキビの部分に穴を開け、そこから中身を取り出してしまうのです。
中に入っている皮脂の塊が炎症を起こす原因となっているわけですから、これを取り除けば治すことが出来るのは当然のことと言えるでしょう。
ニードルやレーザーで穴を開けて中身をとり出す器具は、皮膚の余計な部分を傷つけず、跡もつけることなく治療することが可能なものです。
クセとしてやってしまいがちな、爪で押しつぶして中身を出すのと基本的な考え方は同じです。しかし、人が雑菌のついた爪で、周りの皮膚組織を傷つけながら中身を押し出すのと、器具で押し出すのとでは清潔さという点で大きく違います。
中身を取り出してしまいたいと思ったときには、自分でやらずに必ず皮膚科に行くようにしなければなりません。そうでなければニキビ跡(クレーター)になってしまい、治療がややこしいことになってしまいます。